個人事業主としてフリーエンジニアをしている木下です。
バックアップは、「やっておくべき」と思っていてもなかなか手がでなかったり、実施していても不十分なままペンディングしていたり、となかなかきちんとしたバックアップ体制が取れていない状況によく出会います。
サーバー・システムにおけるバックアップは簡単に言えば「利用中のデータをコピーしておくこと」です。正常なデータのコピーがあれば、利用中のデータに問題が起きても正常なデータの代替が用意されているから大丈夫だろう、という発想でデータをコピーします。バックアップ、と一言に表現しても、データの収集や保管の目的に応じて様々なバックアップが存在します。
簡単に言えば、データの消失や破損といった「事故に備える保険」という意味のバックアップと、データを保存し保管することによって「動作履歴を残す」という意味のバックアップの二種類です。現在ではどちらもデータを収集する行為を指してバックアップと表現することが増えてきていますが、厳密に区分けをしますと前者を主に「バックアップ」と呼称します。が、後者は「アーカイブ」と呼称することが多いです。
アーカイブとは元来「保存記録」や「保存資料」を指してアーカイブと呼ばれていました。例えば紙面の資料や情報をデジタル化して保存することをデジタルアーカイブと言われています。パソコンでは.zipファイルなどに固めて複数のファイルを一つのファイルに集約することを「アーカイブ」と呼称します。アーカイブデータを作成するアプリケーションを「アーカイバ」と呼びます。